「終活ガイド上級」を取得し思うこと

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの栗田です!
近年は「終活」にポジティブに取り組む人が増えたように感じます。

終活によって、残された時間を「どのように使おうか」と、考えることができるために前向きになる人もとても多いようです。

じつは私も、ファイナンシャルプランナーとして活動しながら、終活の必要性を感じ「終活ガイド上級」の取得に至りました。

今回は、ファイナンシャルプランナーとして終活ガイド上級を取得した経緯やファイナンシャルプランへの終活の活かし方についてお話したいと思います。

ファイナンシャルプランナーの私が「終活ガイド上級」を取得したキッカケ

「終活ガイド上級」取得に至る大きなキッカケとなったのは、以下の3つの出来事です。

  • 義父の他界
  • 実母の他界
  • 終活ガイドの存在

1:義父の他界

数年前、妻の父親(義父)が他界しました。

義母は葬儀について「互助会に入っているから安心」と話してくれていましたが、勧められるがままに「あれも、これも」とオプションを付けていたら、互助会に入っていた想定以上の費用がかかりました。

最終的に提示された葬儀費用を聞いて「高いな」と感じたのが、私の気持ちです。

相続に関しては妻はひとり娘のため、私が簡単に終えれるものだったのですが、葬儀については全く知識がありませんでした。そのため、義母へ葬儀の提案やアドバイスをすることはありませんでした。

2:実母の他界

その約2年後に、実母も他界しました。

義父のことが、心のどこかで気になっていたために、今回は事前に葬儀について自分で調べておきました。結果、同じような内容と規模の葬儀で費用が格段に安く終えることが出来たのです。

「義父の葬儀のときに私に葬儀やお墓に関しての知識があれば…」と、なんだか申し訳ない気持ちになりました。

3:終活ガイドの存在

実母の葬儀の後に「終活ガイド」という存在を知ります。なかでも葬儀やお墓のことが一番深く学べる「終活ガイド上級」を目指し取得しました。

終活ガイド資格者になれば「終活に関するサポートやアドバイス」「専門家への橋渡し」などができます。

葬儀やお墓選びは、残されたご家族が「いい葬儀が出来た」「いいお墓を購入できた」と満足をされていれば、それが一番だと思います。

しかし、葬儀もお墓もそれなりの費用がかかります。「どちらがいい葬儀」と比べたり「一番いい葬儀はこれ」と、正解があるものではないですが、同じような葬儀でも価格差が倍ぐらいのこともあります。

義父の葬儀のとき自分にも、葬儀に関する知識があれば義母にアドバイスが出来たはず…。

そのような気持ちから「終活ガイド上級」を目指しました。終活ガイド上級を取得すれば今後は、ファイナンシャルプランナーとして「終活までの全体を見通した、よりよいアドバイスが出来る」と私は考えたのです。

終活ガイド上級を取得後|ファイナンシャルプランナーとして出来るようになったこと

終活ガイド上級を取得後「ファイナンシャルプランナー」と「終活ガイド」の両方の知見を掛け合わせてお客様の相談に向き合うことが出来るようになりました。

今後の問題を想定し、提案することも増えました。

相談例:認知症になったら預金が引き出せなくなると聞いたんだけど?

例えばですが「相続前の節税相談」や「認知症になったらどうするのか」などの、終活に向けた提案が「終活ガイド上級をもつファイナンシャルプランナー」として出来ます。

****【豆知識:認知症になった場合はお金の管理】*****

親(家族)の認知症が進行し、本人が預金の引き出しや手続きなどが出来なくなった場合には、預金の引き出しには原則後見人が必要となります。

後見人は、認知症などで判断能力の衰えた親の財産を守るためや、医療や福祉サービスを利用するための手続きとして財産管理と身上監護を行います。

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認知症になる以前に、任意後見人契約をしていなかった場合、家族が後見人となれる割合は3割程度しかありません。残りの7割程度が、職業後見人。

職業後見人のメリットは

  • お金の管理が上手くできなくなった人のお金の管理を行う
  • 認知症が進んだ方の、介護などの手続きをしてくれること
  • 本人でなければ出来ない諸手続きを、代理して行える
  • 別世帯で住む親の、お金の消費などについての管理 
  • 認知症の方の、お金を守ってもらえること  

などです。

職業後見人にはデメリットもあり、その中でも費用を負担に感じる人が多いものです。

家族が後見人になれなかった場合、職業後見人へ毎月2~5万円程度の支払いが必要です。

職業後見人の役割は、認知症の方の財産を守ることです。後見人になることが出来なかった家族は、親のお金を引き出すことも不可能となります。

そのような理由から「自分たちが後見人になりたかった」と感じる家族は多いものです。

また、認知症の財産管理対策としては、民事信託(家族信託)、商事信託、保険等があります。
それぞれ特徴があり財産構成や家族構成と家族との関係性により適しているものが異なります。

どの制度が一番良いというものではなく、どの制度がその人と家族に適しているのかが重要です。
終活FPとしてそのお手伝をさせていただいております。場合によっては何もしない方が良いことも
あります。無料相談も行っておりますのでご相談ください。
誰に相談

終活ガイド上級を持つファイナンシャルプランナーとして

終活とファイナンシャルプランの双方が関係する「お金の課題」は他にも、まだまだ存在します。

ファイナンシャルプランは、もちろんお金に関わる課題解決ですが、終活の問題にもお金に関わる課題や問題が必ず出てきます。

終活に取り組むときだけではありません。葬儀を終え一段落着いたときにも、遺族はお金の問題に直面します。

終活ガイド上級を取得したことで、今後の課題や問題を想定し、専門家への橋渡しをすることで、お客様に対し、より多くの安心をご提供できるようになりました。

ファイナンシャルプランナーと終活ガイド両方の視点で考える「お金で大切なこと」とは

ファイナンシャルプランナーとして終活ガイドとなり、両方の視点から考えるお金で大切なことは「家族同士が、もめないこと」です。

「お金を貯めること」も「税金を安くすること」も、「残された家族のために終活を行うことも」暮らしのうえでは大切なことです。

しかし、それ以前に家族同士がお金のトラブルでもめないことが、その何倍も大切なことなのではないでしょうか。

残念なことに、同じ血を分けた家族や兄弟が、相続を機にもめてしまい生涯に渡り顔を合わせなくなることもあります。

少しの事前対策さえあれば、家族間の争いを防ぐことができますし、税金面においても数百万~数千万円の違いを生みだすことも可能なのです。

全ては、ファイナンシャルプランにおける事前対策や、終活における葬儀やお墓についての制度を知らないが故に起こってしまうこと。

家族がもめないように「これからのこと」も、見据えて考えることを大切にしています。

ファイナンシャルプランナーが「終活ガイド上級」を取得して感じること

時代が移り変わる中で、多くのライフプランニングをしてきました。

近年は家族の単位も小さくなり、老後のお金の不安だけでなく「暮らし方」そのものに悩みを抱えている方も多いように感じます。

「終活」に取り組む人は年々増えています。私は「終活ファイナンシャルプランナー」として、多くの方々が「安心を手に入れて暮すことが出来るサポート」をさせていただきたいです。

終活もファイナンシャルプランも「なんだか重い腰をあげなければならない」…そんな言葉に聞こえる人もいるかもしれませんが、誰かの役に立つことは私の喜びです。

「気軽に」といっては違和感がありますが、些細な悩みでも、まずは相談してみてくださいね。悔いのない自分の人生のためにも、残される家族のためにも、ライフプランニングや終活に取り組んでみて下さいね!

 

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